今月の花は、「ヒトツバタゴ」と「ミカン」。

ヒトツバタゴ。
1月からの黄色の花が終わりに近づき、これから初夏にかけては白い花が多くなる。
早春にも"アセビ""コブシ""ハクモクレン"等の白い花はあるが、黄色の花が主役の感がある。
ヒトツバタゴは、晩春の白い花の幕開けになる、モクセイ科の落葉高木。
自生地は木曽川流域(長野県南部・岐阜県・愛知県)と対馬で特異な分布を示す。
タゴとは、同じモクセイ科のトネリコの別名で、トネリコの葉が複葉に対しヒトツバタゴは単葉なので「一ッ葉のタゴ」。
別名「なんじゃもんじの木」、なんじゃもんじゃと云われる植物は他にもいくつか有り、本当の名前が解からなかったので、なんじゃもんじゃと呼ばれた。
拙宅の「ヒトツバタゴ」は高さ五m位、5月の大型連休の頃に満開を迎える。
ちなみに今年の開花日は4月30日。
純白で5~8cmの円錐形の花序をつくり、花冠は深く4裂している。
花の盛りには、枝先の葉の上に雪が積もったように白く輝く。
自生地には、国や地方自治体の天然記念物に指定された木が多く在るが、この近くでは「浜松フラワーパーク」に、かなりの高木が在る。
ミカン(蜜柑)、ミカン科の常緑低木。
ミカンは、秋の黄色の実の印象が強く、花はさほど気に留めないが、今の季節に白い花をつけ、いわゆる柑橘系の強い芳香を放つのですぐに知れる。
拙宅の柑橘類は"ユズ""ポンカン"等、7種類。
写真は「ネーブルオレンジ」、なんとなく実の大きい種類の方が、香りも強いような気がする。