今月の花は山茱萸(サンシュユ)とトサミズキ。

サンシュユ、中国及び朝鮮原産の高さ3~5m位になるミズキ科の落葉小高木。江戸時代に持ち込まれ、秋に付ける紅い実の果肉を、漢方薬の原料として利用されて来ている。
別名"春黄金花"、早春に4枚の苞葉に包まれた2~3cmの鮮黄色の小花を、木一面に付ける。秋に付ける実に因む"アキサンゴ"と云う別名もある(「9月の花」に掲載してある)。小花は、その小花の中に更に小さい30個位の4枚の花弁を持った花がギッシリと詰まっている。実際に小花をバラバラにしてみたら、53個の花(蕾も含む)が入っていた。
トサミズキ、四国に自生する小高木で、江戸時代から庭木や盆栽として親しまれて来た。
ミズキと名前が付けられているが、ミズキ科ではなくマンサク科、理由は葉の形がミズキ科の樹木と似ているところから。
サンシュユと同様、早春にやや黄緑がかった黄色の花を、房状に垂れ下がってつけるが、鮮やかな黄色とは言えないので、サンシュユとか他の黄色の花と比べると、やや華やかさに欠ける。