今月の花は1月に続き早春の黄色の花第二弾、"マンサク"と"ヒイラギナンテン"。
マンサク(万作)、マンサク科の落葉低木。

木々の芽吹きも始まらないこの時期に、黄色(若しくは橙色)の軽くよじれた糸のような花びらを持つ花を、1か所に数個づつまとまってつける。
マンサクの名前は、早春に"まず咲く"から"まんず咲く"になり"マンサク"になったとも、又、寒地の山々に春最初に花をつけるので豊年満作を願うところからきたとも云われるが、どちらかと云うと"まんず咲く"の方がしっくりとくる。
樹皮に強靭な粘りがあり昔から家や橋の柱などを縛るのに都合よく、白川郷の合掌造りの屋根の梁を絞めたり、雪上を歩く時の"かんじき"の紐などに利用されてきた。
拙宅のマンサクは、当今の異状気候のためか、枝が次々に枯れ始め、そのうち完全に枯れてしまうのではと、危ぶんでいる。
ヒイラギナンテン(柊南天)、中国原産のメギ科の常緑低木で、生垣や公園に植えられている。
名前にヒイラギと付いているが、本家の柊はモクセイ科で本種とは関係がないが、葉に柊と同じ鋭い鋸歯が有り、又実の付き方が南天に似ておりヒイラギナンテンの名前がついたものか。
南天と同じで"難を転ずる"と云う縁起を担いで玄関や庭先に庭木として植えられる。
早春のこの時期に、長い花穂に多くの黄色の花をつけ、初夏に熟し、黒青色で粉を吹いた実を付ける。