5月の花
今月の花は、ウツギ(上2枚)とエゴ(下2枚)。
共に初夏の白い花の代表格。
ウツギ(空木)、別名「卯の花」、アジサイ科の落葉高木で高さ2~4m位。
今頃に円錐花序をつけ、小型の白い花を沢山咲かせる。
花弁は5枚で細長く匂いは無い。
茎(及び枝)が中空のため「空木」と呼ばれる。
童謡「夏は来ぬ」で、~卯の花の匂う垣根に~と歌われるように、生け垣や水田の畔等に植えられている。
初夏の風物詩で、旧暦4月(新暦の5・6月)を卯月と呼ぶのは、「卯の花の咲く季節」とされる。
花には香は無く、歌詞の"匂う"は花の白い色映えが盛りで綺麗だということ。
尚、「ウツギ」の名前がつく花はアジサイ科の本種の他に、スイカズラ科の"タニウツギ"・"ハコネウツギ"等沢山ある。
エゴ、エゴノキ科の落葉小高木で、高さ10m位までなる。
花はウツギ同様今頃に、小枝の先端に、房状に白い花を下向きにつけ、芳香を放つ。
果実には、有毒な「エゴサポニン」を多く含み、昔は若い実を石鹸と同じように、洗濯などに用いた。
エゴと云う名前は、噛むと苦みがあることから、「えぐい」と云う言い方がなまったものに由来するという説がある。
花の存在が開花で突然知られて華やかになる。
又、一面に地面に散った花柄が白いカーペットを敷いたようで、サクラのピンク色の「花筏」とは別の趣がある。